【これでミステリー界に惹き込まれた!】~伝説の直木賞受賞作~

みなさん
こんにちは♪

 

20代男子の洗練・健康・趣味ラボの所長のハマグリです!

 

さて、今回は僕の趣味の一つである小説をおすすめしていきます♪
そのタイトルは
マークスの山です!!

 

本作は伝説的な直木賞受賞作であります!!

 

そして僕がミステリー小説にドハマりしたきっかけになった本です!
重厚で、壮大で、繊細な物語です👏

 

今回はその点についてご紹介していきます!

 

あらすじ:両親に南アルプスの夜叉神峠に連れられ、心中するはずが助かった少年は、遭難事故によってマークスというもう一つの人格を作り出します。

 

同じころ、近くの山に住む、酒浸りの老人が逃げ出した妻の幻覚を見て、誤って人を撲殺してしまいます、
使用した凶器は、家の中に仕舞っていたはずのスコップで、何故か玄関外に置いてありました。山梨県警が疑問に思ったものの、解決せず…。

 

数年後、窃盗の容疑で逮捕されたマークスが出所し、一人の男を殺害します。
主人公の警視庁捜査一課警部補・合田雄一郎は捜査に乗り出します。

高村薫の文章

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著書である高村薫さんの文章は決して軽快な文章とは言い難く、重厚で細部の描写にもこだわります。

 

その為、物語に直接関係のない描写にも一切手を抜きません。

 

本作を第一作とする合田雄一郎シリーズでは、南アルプスの地形や気候、続編では金属加工に関する描写など、読み飛ばしても全く問題はないのですが、その熱量と筆量に圧倒され、「何か重要なことが書いてあるのでは?」とつい読んでしまうです笑

 

しかし、直木賞をもぎ取ったその筆力は本物です!💪✨

リアルな警察小説

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本作は警察小説の金字塔と呼ばれるほど、リアルな警察組織と捜査情景が描かれます。

 

推理小説にありがちな、都合よく目撃者が現れることも、頭の切れる探偵も、それを許容する警察の姿はありません。

 

むしろ縄張りや手柄の取り合いをする刑事や、組織内政治が非常にリアルに描かれています。

 

通報から現場保存、機動捜査隊の到着、所轄、捜査一課の刑事の到着、地取り(目撃者探し)と鑑取り(被害者の交友関係調査)等、「刑事は足で稼ぐ」という言葉がありますが、まさにそれを地で行く物語です。

 

なので、そう簡単には行かない中で、合田がどのように事件を整理し、当たりをつけて捜査を進めていくのかを楽しめる小説です😎✨

壮大な伏線回収

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ネタバレになるので、詳しいことは何も書けませんが…笑
始まりの事件で使用した凶器のコップ。全てはここから始まります!

 

マークス(MARKS)の意味とは何か?
深雪の山が包む謎に、全く関連の見えなかった事件と事件を結びつける鍵が隠されています!

 

後半に進むにつれての怒涛の伏線の回収劇と急展開にページをめくる手が止まりません!!😍✨✨

まとめ

本作は最初から最後まで読者を全く飽きさせません!

 

また、ただの警察小説ではなく。人の心理描写に長けて、事件を追いながらも苦悩する一人の人間の内面を描いた作品でもあります。

 

是非一度手に取っていただき、お読みください♪

 

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