【あなたはどこまで正しさを貫けますか?】~小説から学べること~

みなさん
こんにちは♪

 

20代男子の洗練・健康・趣味ラボの所長のハマグリです!

 

さて、今回は僕の趣味の一つである小説をおすすめしていきます♪
そのタイトルは
【テミスの剣】です!!

では、それぞれの見どころについてご紹介していきます♪

 

あらすじ:昭和59年、浦和市の不動産屋に強盗が入り、不動産屋夫婦が殺害されます。事件を担当したのはベテラン警部と鳴海と新人刑事・渡瀬の2人。

 

容疑者とされた鏑木は、鳴海の恐喝じみた尋問に屈して、自白しますが、鏑木は裁判で証言を覆して無罪を主張します。

 

が、状況証拠が揃っている為、無罪は棄却されて死刑判決が下されます。

 

刑が執行されて数年後、真犯人が別件で逮捕されて鏑木の無罪が証明されます。
更にその20年後に関連する事件が起き、渡瀬が捜査に乗り出します!! 

冤罪をテーマにした作品

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本作のテーマは冤罪です。

中山七里さんの作品はいずれも、法律×クラシック×サスペンスという組み合わせが多く、全体的に重厚なストーリーで、社会派の作品を主軸に置いています☝

 

僕も法学部出身で刑法関連のことは一通り勉強しましたが、日本の法体制にはたくさんの課題があります!

 

その内に一つが冤罪です。
逮捕されてからの勾留期間は容疑者は24時間、警察に尋問され放題なのです。
睡眠時間も削られ、厳しい尋問で精神的に追い詰められて、やってもいない犯罪を自白させられる、というのが社会問題となっています。いわゆる代用監獄という問題です😨

 

また、書類送検されると9割方は有罪判決が下されるほどの確率の高さ。
法律の考え方は本来、推定無罪(判決が下されるその瞬間まで、被告人は無罪として扱われる)なのですが、こういった事象が発生しています。

 

そこにメスを切り込むあたり、流石中山先生です👏

渡瀬警部の魅力

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実は本作の渡瀬警部は、他作品にも登場します!
詳しくは後述しますが、中山作品の中で僕が一番敬愛する登場人物です😍😍

 

厳格で、決して愛想が良いとは言えない顔と態度を取り、それでも被害者遺族には親切で、絶対に自分の正義は曲げない人物です!

 

彼が如何なる知識にも精通して、埼玉県警の検挙率がNo.1にも関らず、上司から嫌われている理由は本作で明かされます。

 

冤罪で一人の人間の人生を終わらせてしまったこと悔いて、もう二度と間違えない為に努力したからこその今がる事がよくわかる作品です👏

中山ワールド

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僕は本作を含め、著者である中山七里さんの作品が大好きです!

 

彼のヒットは遅咲きですが、読者をあっと驚かせる仕掛けがあったり、社会にメスを入れる社会派のミステリー作家です💪✨

 

どんでん返しの帝王と呼ばれており、本当に毎作面白いです!!

 

彼の作品は主役以外は別作品で主役になるスピンオフが多く、全て世界観が繋がっています!
その為、時系列も繋がっていて「そこで繋がるの!?」という発見もあって面白いです😆✨

 

また、彼の作品はクラシックにも精通しており、文章で曲調について丁寧に触れており、聴きたくなるのです!
僕がクラシックに惹き込まれたのは中山先生のお陰です😎😎

まとめ

多くの社会問題を知るきっかけにもなるので、ミステリーを楽しみつつ知識も蓄えられて最高です!!

 

テミスの剣も含めて本当に面白いので是非お楽しみください♪

 

【参考文献】

Amazon.co.jp: テミスの剣 (文春文庫) : 七里, 中山: Japanese Books

 

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